1回だけステージで演奏できればよいので、調整とヘッドコルク交換をして頂きました。
お店の方が、豊田フルート吹いてみますかというので、遠慮なく試奏してきました。
スペックの詳細は忘れましたが、総銀製の楽器でした。
頭部管は4種類。
@豊田フルートの標準的?なやつ、Aモダンだけど、カットがほとんど入っていないタイプ、B@とAの中間、C@のライザーが低いやつ。
Aの頭部管は、最初は「かなり手ごわい!」と思いましたが、色々吹いていたら慣れました。他のメーカーにない感じの頭部管で面白かった。音はもうしばらく吹いてみないと何とも。。。
Cのライザーが低いのは最高でした。ライザーが低いので、中高音の響きを高いところでキープでき、ヌケも良い。サンキョウのように、含みの無い音にならず、音の美味しいところを適度に残しています。また、豊田フルートの特徴として、ピアニッシモが楽。かなり楽。楽すぎてどうかと思うほど。
このライザーが低いタイプは、当初、ヨーロッパで評価が良かったようです。しかし、日本で試したら評価が悪く、ライザーの高さをすこし上げることになったようです。。。全く理解できません。音が全然違いますから。
豊田フルートの特徴は、キーアクションが非常に軽く、フォルテからピアニッシモまで楽に吹くことができます。大きなホールでも十分通る音色だと思います。ニュートラルで明るい音色です。
良いことばかり書きましたが、このフルートが欲しいかと言うと微妙です。
豊田フルートの頭部管は、当初、一般の人が吹くには少し難しめのカットだったようです。売れなきゃだめということで、少しずつ吹きやすい方向性になったとのこと。
吹きやすくすれば売れる、というのはちょっと違うと思います。
音色、吹きやすさは抜群なのですが、楽器のインパクトというか、個性がガツんと伝わってきませんでした。
初めてマスターズの笛を吹いた時、これしかない!と思うほどのインパクトがありましたが、今回は。。。
ハンドメイドの笛を吹く人たちは、ただ吹きやすいだけでは楽器を選ばないと思います。
ラブリーだったら、在庫品を買うのではなく、製作者と話をしながら、楽器のセッティングや歌口のカットを詰めていきますね。
★おわり★